10年後の約束
授業後、IFCに行くと、今日は人が少なかった。

一部の先輩と1年生が数名だった。


夏帆も智美もバイトで、帰り、私も1人だったので、

すぐに教室を出て、帰ろうとした。



そしたら、哲也がちょうど階段を上がってきた。

「何、帰るの?」

「あ~あんま人いなくて・・・・」恵里は答えたが、

哲也が来たなら、帰らないって思った。




「俺さ、今日、車で来たんだけど、送って行こうか?」哲也が言った。


「えっ、本当に?嬉しい・・・・」恵里は、再び有頂天になってしまった。


「じゃあ、南門まで、行こうか・・・」


「うん。」
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