10年後の約束
次の日、哲也は、恵里にはバイトがあると言い、3時に駅へ向かった。

同じく久美子もわくわくしてはいけない自分をおさえながら、駅へ向かった。


先に着いたのは久美子だった。

5分くらいすると、すぐに哲也が現れた。





「久美子さん、久しぶり。逢いたかったよ。」


「うん、久しぶり・・・・・・・」



「話って何?」久美子がすぐに聞いた。


「ああ、俺、今恵里ちゃんと付き合ってるんだ・・・知ってる?」

「ええ、聞いたわ。」

「でも、俺はまだ久美子さんが好きなんだ。

恵里ちゃんとは、試しに1か月付き合ってるんだ・・・」


「試に?どういうこと?」久美子が不思議そうに聞いた。



哲也は、恵里と付き合うきっかけになった過程をすべて久美子に話した。



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