Bandrium~きみに捧ぐ恋のうた~
ー放課後
重たい足を動かして階段を5階まで上って、音楽室のドアの窓を覗くと
すでに三人は集まっていて……でも誰も楽器を出してる姿はなくて、みんな少し離れたところに座っていた。
音楽室を見回しても湊くんの姿がないということは、
やっぱり湊くんは辞めてしまったんだということを実感させられる。
あたしがドアを開けると一斉にみんなはあたしの方を見る。
「あ、結愛先輩」
そんな言葉を上げたのは航平くん。
「……湊くんは来てないの?」
どうしても信じられないあたしは無意識に聞いていた。