Bandrium~きみに捧ぐ恋のうた~
「だって……
あたしの歌い方はボロボロ言われちゃったけど
あたしのラブソングを聞いて不快に思わなかったって言ってくれた。
あたしも広夢くんのようにいつか湊くんにラブソングを歌ってもらえるようになればなって
今回のこの機会で少しでも湊くんの気持ちが変わったらなって思いながら
毎日歌ってからうれしくて……」
涙を両手で拭きながら、航平くんに聞こえるように、嗚咽を我慢して話した。
「……結愛先輩」
とあたしの名前を呟いたのは航平くんじゃなくて、広夢くん。
その声に反応すると、あたしの周りには航平くんと広夢くんだけじゃなくて
祐くんも黙って聞いていたみたいだった。