君に Ⅰ

舞歌の行動


私はドアの隙間から須藤の話を聞いていた。

(なんてひどいことを!!)

私は作戦を立てた。

あの調子で行くと、きっと数分後にこの部屋から出てくるだろう。

そのときに、まっちゃんをつれて逃げればいい。




そう思ったとき、放送室から誰か出てきた。


私は、瞬時に相手が男だと判断し、腹を殴った。


須藤がよろめく。



そして、立ち尽くしているまっちゃんの手を引いて、走り出した。

「まっちゃん、行こう!!」



でも、手が縛られているらしく、速く走れない。



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