君に Ⅰ


真琴の頭がすぐ近くに見える。


そう。

抱きしめていたのだ。



駄々をこねているこどもをあやすように。



「神崎君は、すごい舞歌のことが好きなんだね。」

「な・・・。」

急に何を言うかと思ったら・・・。

顔が赤くなる。



だから、と真琴は続けた。

「だから、舞歌が無事なことを信じよう。
舞歌はきっと大丈夫。」


「何で・・・。」

すると真琴がにっこりと微笑んだ。


「だって・・・」

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