君に Ⅰ

まあ、俺にはあまり関係ないことだけど。



今日も早く授業が終わって、病院に来ていた。


「舞歌・・・。」


早く、その愛しい声を聞きたい。

早く、その可愛い笑顔を向けて欲しい。



「舞歌・・・。」


涙がにじんできた。



そのときだった。



ぴーぴー

という音が病室に響いた。



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