君に Ⅰ
その写真には色々とデコってあったから、プリクラでも撮りに行ったのだろう。
まっちゃんは、ずっと下のほうを見ながら、私に説明してくれた。
「その、あの事件をきっかけに・・・。」
いったいどのようにして付き合うことになったのか知りたかったが、
「また今度ね♪」
と言って、教えてくれなかった。
私は、ケチィーと口を尖らせた後、2人で大きな声で笑った。
はぁはぁと言った後、まっちゃんが、そうだ。と声を出した。