君に Ⅰ
・・・・・・・・・ぷしゅぅーーーーーーー。
「へ?舞歌!?ちょっと!!」
私は空気が抜けたように、前に倒れこんだ。
今きっと耳まで赤くなっているだろう。
(今、一言も発したくないな・・・。)
でも、私のことを心配しすぎて、今にもナースコールを押しちゃいそうなまっちゃんを見ていると、言おうと決心がついた。
「あのね・・・実は、葵にそ、その・・・おでこにだけどね・・・
キスされたんだ・・・」