君に Ⅰ

たったったったった

「結局一睡もできなかった・・・。」

でも、加藤か・・・。

面白いやつだったなぁ・・・。

「そういえば、何であいつ泣いてたんだろう?」

タイミングが遅かったかな・・・。

「いいや。またここにくれば会えるはずだろう。」

俺は、淡い期待を胸に、図書室をあとにした。
< 25 / 175 >

この作品をシェア

pagetop