君に Ⅰ

話がちょうど尽きた頃、神崎君が真剣な顔になる。


「あのさ、加藤とさ、出会ったときに「キーーンコーーン」

「あ、時間になっちゃったね・・・。」

神崎君はまだ何かいいたそうだったが、ため息をついて立ち上がった。


「いいや。また今度聞く。楽しかったよ。」

「私も。じゃあ、また明日ね。」

「ああ。また明日。」


そして、私と神崎君は家に帰った。

また彼と会えるかな、なんて考えながら・・・。
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