君に Ⅰ

そんな時、教室の端のほうにいた子が1人だけいた。

「どうしたの?早くしないと遅れちゃうよ?」

「え・・・。どうして?」

「どうしてって・・・。理由はないよ。早く行こう?」

「う、うん!」

その子は私の手をとって、走り出した。


その子のおかげで私は授業に遅れずにすむことができたんだ。
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