君に Ⅰ

「馬鹿にしないで!
私にだって友達の1人や2人はいるわ!!」


「ふーーーん。
山本さんたちも友達なの?」

「そ、そうよ!!」


すると、まっちゃんが勝ち誇ったような顔をした。


「私見たよ。
あなたが山本さんたちにお金渡してるところ。」


「!!!」

「あなたは、友達なんていないのよ。」



するとりこは、顔を真っ赤にして叫んだ。


「私にそんなこと言わないで!
も、もう、私の前に現れないで!!」

ヒステリックに叫ぶりこを見たまっちゃんは

「行こう。」

と私に言った。


「う、うん。」


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