君に Ⅰ



そんな時、私とまっちゃんは屋上で楽しく喋っていた。
     、、、
「最近さ、私たちに対するいじめとかってなくなってきたよね。」

「うん。そうだね。」

私はうなずく。
、、、
私たちにはだ。


私には続いている。

最近は少なくなってきたものの、陰で殴られたり、蹴られたりすることもある。


だから、ちょっと歩くのもしんどい。

「そういえばさ、最近りこ学校来ないよねー。」

「何かあったのかな?」


「まあ、私はいないほうがいいけど。」




私は少し笑いながら校門のほうを見た。


すると、全身黒い服で統一した人が入ってきた。

「なんか、見かけない人がいるね。」

「工事の人とか?」


「そうかも。」

そんな会話をしていた5分後。
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