3列目のシェイクスピア

「じゃ、俺、ここにいるから」

入口を抜けるとすぐに雑誌を取りに行った彼氏に頷き、私は階段を上がり、図書館の2階へと足を運んだ。

大学に入学するとすぐに告白され、付き合いだした今の彼氏とは、学部も趣味も、まるで共通点が無い。

そのせいか、どこか物足りないような気持ちになる時があった。


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