たっぷりのカフェラテをあなたと
「まだお見合いとかは考えてないから、ごめん……断っておいて」

 私のそっけない言葉に、母は明らかにガッカリしていた。
 私がお見合い話にすぐ食いつくとでも思っていたんだろうか。
 姉が2年前に結婚してから、親が急に私にも結婚を意識させるようになったのはちょっと窮屈だ。

(結婚できるような相手がいればね……そりゃあ私だってしたいって思うよ)

 今の私は結婚できる相手もいないし、かといって結婚を意識するほどフリーっていうわけでもない。

(私は結婚出来るんだろうか……)

 浩介の存在が私の未来に全くないのが再確認できてしまい、やっぱり軽く落ち込む。
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