Sales Contract


「そういうわけだから、しばらくの間邪魔なあたしたちはどっか行ってようよ」

「そうだな」


勝也くんから受け取ったお菓子をお姉ちゃんに渡すと、春樹は靴を履いてこちらへやってきた。

今はもう春樹への気持ちは落ち着いたはずなのに、なぜか緊張してしまう。


「じゃあ、適当に出かけてるから、落ち着いたら連絡入れて」


「わかった」

「じゃあまた後で」


そう言って部屋を出た。
隣に春樹がいるなんて、不思議で仕方ない。


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