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それを合図に春樹が立ち上がった。


「じゃあ帰るか」


「うん」

あたしもその後に続く。


店を出ると、一瞬にして真夏のけだるい空気に包まれた。

「眩し…」

もう夕方だというのに、太陽は沈むことを知らないみたいだ。


駐車場まで向かい、車に乗り込む。
地下に駐車したおかげで、車のなかは涼しさを保っていた。


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