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唇を離すと、今度は胸に顔を埋められた。
いつもより雑な愛撫。
犯されていく感覚。
無駄に熱いこの空気。
全てが新鮮で慣れないけど…案外心地がいい。
少し触れられただけで、あたしは十分に潤ってしまった。
「入れるね」
そう言って繋がると同時に、ものすごい圧迫感がやってきた。
潤んだ勝也くんの目を見たら、もっと彼のことが欲しくなって肩に手を回す。
いつもよりずっと激しい律動に意識が朦朧とする。
でもどんなに苦しくても、消して目は逸らさない。
ずっと捕らえていたいから。
「ごめん…もう無理っ」
果てる瞬間までしっかりと目に焼き付けた。
眉間に寄せたしわが、さらにあたしを切なくさせる。
「勝也くんっ…」
助けを求めるように強く勝也くんにしがみつきながら、あたしは絶頂に達した。