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「そんな風に俺が思ってるとでも思った?
まだ千絵さんはそんな気持ちで俺に抱かれてたの?」
目の前にいる勝也くんは、紛れもなく少年なんかじゃない、男だ。
鋭い視線で睨まれたら、怖くて泣きそうになった。
「だって…まだ諦められてないんでしょ?」
「今までずっと引っ掛かってたけど…今日、本当に吹っ切れたよ」
真剣な声を聞いたら、それが真実なんだとわかった。
それなら何で…
「それなら何で…そんなに切なそうに、あたしのこと抱いたりしたのよ」