Sales Contract


「泊まる場所なんてあるの?」


「俺にだって友達くらいいるからね。
明日になったら帰ってくるから、心配しないで。
寂しくても泣いちゃ駄目だよ?」


「泣くわけないじゃない」


「ならいいんだけど」


ぎこちなく笑うと、勝也くんは出ていってしまった。

ドアが閉まる音を聞いた途端、急にすごく虚しくなる。
人が一人いなくなっただけで、こんなに寂しくなるものなんだ…


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