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「おじゃましまーす」
部屋に入っていきなりびっくりしたのか、お姉ちゃんが固まっている。
「本当に秋本くん、ここで暮らしてるのね…」
どうやら男物の靴を見たらしい。
「昨日本人から聞いたんでしょ?
今は中にいないから大丈夫」
そう言って部屋の中に入れた。
「あ、そうそう。
昨日ご馳走出来なかったから持ってきたの」
ソファに腰掛けながらお姉ちゃんは大きい袋を差し出した。
中を見ると、ピザといつも通りのチーズケーキが入っている。
「ありがと。勝也くんも喜ぶと思う」
「そう、よかった」
そう言って微笑む彼女に、いつもの元気は無いみたいだ。
コーヒーを彼女の前に置き、少し戸惑ったけど、他に座る場所が無かったので隣に腰を下ろした。