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その夜、寝る前にベッドで手を繋ぎながら勝也くんと昔話をたくさんした。

子供の時の話、家族の話、友達の話、これからのこと。

これだけずっと一緒にいても、こんなにも知らない勝也くんのエピソードがたくさんあるのかと思い、これからもいろんな一面をそばで見られるのが楽しみで仕方なくなった。

自分にはもったいないくらい幸せな時間で、今まで生きてきた人生の中で一番心安らかに眠りにつけたと言えるのは間違いなかった。

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