Sales Contract

何かがこれから少しずつ変わっていく。
それはあたしにも何となくわかっていた。



でもこの子がいれば大丈夫。
なぜかそんな自信があるんだ。

そうやって思えるのは、彼の暖かさのせいかもしれない。


勝也くんの前では言えなかったけど、あんな風に優しく抱いてもらったのは初めてで…本当は涙が出そうになったんだよ?



5月の夜の蒸し暑さも、この日は気にせずに眠ることが出来た。


< 71 / 310 >

この作品をシェア

pagetop