【短編】ショートメッセージ
『ごめん。少しだけ、前の彼に嫉妬したんだ。もう、忘れて』

その言葉に、私の心は揺れていた。

微かに抱いていた想いが、重なった…?

ただ、これが本当の恋なのかは、解らなかった。しかし、彼が私の闇に光を当ててくれたのは、確かだ。文字だけの関係だけど、愛着が湧いてくるのは、実際にあるだろう。文字の向こう側には、感情を持った 人 がいるのだから。

私は激しく首を振り、小さく軽く目を閉じた。

もっとシンプルに考えよう。

小さくうなずいてみる。

私は、単純に嬉しかった。
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