【短編】ショートメッセージ
『本能的な部分は、どうなの?』

ユキトからのメールを読み、私の目がピクリと反応する。

私の本能…?

それは理性では説明のつかない、ありのままの自分…

私は、濡れたタオルをかぶったまま小さく肩を震わせた。

「…そんなこと聞いて、何が楽しいの?」と、思わず口に出していたのだ。

「何を… 言わせたいのよ…?」

私には彼の思惑が解らず、返事をできずにいると、またメールを知らせる着信音が手のひらから鳴った。黙って、届いたメールを開く。

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