【短編】ショートメッセージ
『はじめまして。怪しい者ではありません。ショートメールで適当な番号を打って、送信しました。
知らない人と話がしてみたくて、メールしました。僕はこの4月に大学生になり、上京してきました。まだ都会暮らしに慣れなくて、現実逃避なんですけど。 もちろん、出会い系サイトのメールではないではないです。会ってください、なんて言いませんから安心してください! ヒマな時に、話できたらいいなって( ´ ▽ ` )
よかったら、返信ください。』
(話したいなら、SNSにでも登録すればいいのに…)
私の頭の中で、そんな風に考えがよぎった。わざわざデタラメに番号を押さなくたって…
しかし、そのデタラメで自分のところに偶然メールが届いたのだ。少しだけワクワクしている自分に気づく。
私は急に可笑しくなり、携帯の画面を見つめながら笑った。この小さな奇跡が、胸に空いた穴を埋めてくれるかもしれないという期待を込めて…
知らない人と話がしてみたくて、メールしました。僕はこの4月に大学生になり、上京してきました。まだ都会暮らしに慣れなくて、現実逃避なんですけど。 もちろん、出会い系サイトのメールではないではないです。会ってください、なんて言いませんから安心してください! ヒマな時に、話できたらいいなって( ´ ▽ ` )
よかったら、返信ください。』
(話したいなら、SNSにでも登録すればいいのに…)
私の頭の中で、そんな風に考えがよぎった。わざわざデタラメに番号を押さなくたって…
しかし、そのデタラメで自分のところに偶然メールが届いたのだ。少しだけワクワクしている自分に気づく。
私は急に可笑しくなり、携帯の画面を見つめながら笑った。この小さな奇跡が、胸に空いた穴を埋めてくれるかもしれないという期待を込めて…