初恋。
第一章
「ララララ~♪」
今、歌を歌っていたのは高野 桜。
今日、佐久ノ宮女子高校から、崎原高校に転校する、一人の少女である。
黒で腰までの長いストレートな髪、細く白い手足。
いかにもお嬢様という感じだ。
「普通の学校って、スカート丈が短いのね!」
と、驚きながらも嬉しそうな少女。
「行ってまいります」
ガチャン
ドアを閉め、新鮮な空気を吸い学校へ歩き出した。
学校へ歩いて行くのは、人生初。
うきうき気分の桜。
「行ってきま~す」
ガチャン
ドアを閉める音と共に、背後から聞こえる声。
その声の正体は、桜と同年代くらいの隣に住む少年。
「お?うちの学校の制服じゃん」
少年は、桜の元へ走って行った。
タッタッタッ
「おはよっ」
「きゃっ!」
いきなり話し掛けられて、びっくりして叫んでしまった桜は後退りしている。
「あ、ご、ごめん。いきなり話しかけてびっくりしたよね」
「い、いえ。お気になさらずに」
男子に話し掛けられたのも、これまた人生初である。
「君、うちの学校だよね?」
「・・・」
少年が、何を言っているのかわからない桜は黙り込む。
「えっと崎原高校だよね?」
「は、はい…」
「やっぱり!」
〈さっきから話し掛けてくるこの人はいったい誰なんでしょう…?〉
桜の頭上には、大量のハテナマーク。
「あ、そんなに警戒しないで!」
〈しているつもりは、ないのですが…〉
「俺は宮野 朔哉。崎原高の2年。君は?」
「私は高野 桜です。一昨日お隣に引っ越してきました」
「隣に越して来た子って君の事だったんだ!」
「???」
またもや桜の頭上には、大量のハテナマーク。
「あ、ごめん。何でもないよ」
そんな話をしていたら、あっという間に学校に着いた。
「あの、職員室はどこにありますか?」
「この廊下をまっすぐ行ったら右側にあるよ」
「ありがとうございました」
〈宮野さんって優しい人だわ。同じクラスだといいな♪〉
ガラガラッ
「失礼します。相澤先生はいますか?」
「あ、はいはい。君が転校生だね」
「はい」
♪~♪~
「HRの時間だ。教室に行こう」
「はい!」
〈クラスにはどんな人達が居るんしょう?〉
桜の頭の中はその事で一杯。
その頃、朔哉はというと…
「本当だって!隣にめっちゃ可愛い子が越して来たんだって!」
「マジかよ~?」
男子らしい会話の真っ最中。
ガラガラッ
その時、ドアが開き先生が入ってきた。
今、歌を歌っていたのは高野 桜。
今日、佐久ノ宮女子高校から、崎原高校に転校する、一人の少女である。
黒で腰までの長いストレートな髪、細く白い手足。
いかにもお嬢様という感じだ。
「普通の学校って、スカート丈が短いのね!」
と、驚きながらも嬉しそうな少女。
「行ってまいります」
ガチャン
ドアを閉め、新鮮な空気を吸い学校へ歩き出した。
学校へ歩いて行くのは、人生初。
うきうき気分の桜。
「行ってきま~す」
ガチャン
ドアを閉める音と共に、背後から聞こえる声。
その声の正体は、桜と同年代くらいの隣に住む少年。
「お?うちの学校の制服じゃん」
少年は、桜の元へ走って行った。
タッタッタッ
「おはよっ」
「きゃっ!」
いきなり話し掛けられて、びっくりして叫んでしまった桜は後退りしている。
「あ、ご、ごめん。いきなり話しかけてびっくりしたよね」
「い、いえ。お気になさらずに」
男子に話し掛けられたのも、これまた人生初である。
「君、うちの学校だよね?」
「・・・」
少年が、何を言っているのかわからない桜は黙り込む。
「えっと崎原高校だよね?」
「は、はい…」
「やっぱり!」
〈さっきから話し掛けてくるこの人はいったい誰なんでしょう…?〉
桜の頭上には、大量のハテナマーク。
「あ、そんなに警戒しないで!」
〈しているつもりは、ないのですが…〉
「俺は宮野 朔哉。崎原高の2年。君は?」
「私は高野 桜です。一昨日お隣に引っ越してきました」
「隣に越して来た子って君の事だったんだ!」
「???」
またもや桜の頭上には、大量のハテナマーク。
「あ、ごめん。何でもないよ」
そんな話をしていたら、あっという間に学校に着いた。
「あの、職員室はどこにありますか?」
「この廊下をまっすぐ行ったら右側にあるよ」
「ありがとうございました」
〈宮野さんって優しい人だわ。同じクラスだといいな♪〉
ガラガラッ
「失礼します。相澤先生はいますか?」
「あ、はいはい。君が転校生だね」
「はい」
♪~♪~
「HRの時間だ。教室に行こう」
「はい!」
〈クラスにはどんな人達が居るんしょう?〉
桜の頭の中はその事で一杯。
その頃、朔哉はというと…
「本当だって!隣にめっちゃ可愛い子が越して来たんだって!」
「マジかよ~?」
男子らしい会話の真っ最中。
ガラガラッ
その時、ドアが開き先生が入ってきた。