河の流れは絶えず~和泉編~
そして、その後、ほんとうに、ほんとにきれいな笑顔で、

「じゃあ、浩平さん。」

、、、、そう、彼女は呼んでくれた。

ああ、あのときの嬉しさと言ったら!

天にも昇る気持ちというのはこのことかと思う。

「はい!何でしょう?」

声が裏返ったかもしれん、、、。

「明日は神田町へ連れてってください。試験が終わったらまた逢ってもらえますか?」

「もちろん!」

隣の部屋にも聞こえたかもしれないくらいの声だった。

でも、ほんとうに嬉しかったんだ。
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