河の流れは絶えず~和泉編~
「亀でも結構だろ?蕎麦よりましじゃねぇか。」

そう言ったら、噴き出されてしまった。

「ふふふ、伸びたら終いだもんねえ、いいこと言うじゃないか、あんた。」

そう言いながら、ゆっくり席を立って、

「でも、あと一押しって感じだねえ、あんたを見るあの子の目はだいぶ変わってきたよ。」

そう言われて、ちょっと驚いた。

まさか、、、。

まあ、しっかりおやりよ、そう言って女将さんは奥へ消えていった。

こういうことの女の勘は信じたほうがいい、と昔、誰だったか言っていたな。

店を出て、下宿へと足を向ける。

俺達は、これからどうなっていくのかな、、、。
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