河の流れは絶えず~和泉編~
おばさんのご主人は銀行家で将来は頭取といういわゆる出世株なのだそうで、東京でも指折りの有能な銀行家らしい。

二人の間には子供が三人いて、上二人の娘はすでに嫁に出してしまい、下の男の子は今は中学生でおばさんたちと同居している。

この子とは兄弟のような感覚でいつもじゃれあっている。

「それよりさ、あんた、この間手紙をもらっていただろ?」

幾分にじりよって話を始めた。

その声が急に小さなものに変わったので俺もおばさんの方へ体を寄せないと聞き取れなかった。

「今日もさ、来たんだよね。その手紙がさ。けど、、、、今回は手渡して来たんだよ。」

「え?」

思わず、桃を取る手が止まった。

届けに、、、来た、、、?
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