河の流れは絶えず~和泉編~
「うん、ほんとだよ。、、、まあ、まだ俺の片思いだけどさ。」

何だか見ているこっちが気恥ずかしくなってしまうくらい、乙女なおばさんが目の前にいる。

「え?それって、、、。」

いくぶん、おばさんの顔から不安な色が見える。

「そう!俺の片思い、、、。」

言ってみてなんとなく惨めにも思う。

「ふ~ん。片思いか、、、。で?どこのどなたなんだい?名前を聞いてもいいお人なのかい?」

もう、そう言いながらも鼻息荒く、目は好奇心で爛々と光っている。
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