河の流れは絶えず~和泉編~

ふたつ

その時、ふと、夏葉の顔が浮かんできた。

こんなときの会話になんだが、とは思うものの、いずれ言わなければならないかもしれないなら、今言っておいてしまったほうがいいか、という思いが強くなり、

「ああ、違うよ。そういう人はもう別にいるんだ。」

そう言った。

すると、おばさんの顔が一瞬きょとんとしたかと思ったら、次には猛烈に驚きを浮かべて、にじり寄って来た。

「え?え?ええ!?っそ、そそ、それほんとなのかい!?ほんとに!?」

、、、、もうなんと言ったらいいのか、、、。

とても三人の子持ちとは思えないような、初々しさで、まるでそこらにいる女学生のように頬を染めて聞いてきた。
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