河の流れは絶えず~和泉編~
「そうか、気をつけて行けよ。」

そう答えると、にこやかに微笑んで返し、自分の父親にはきちんと向き直って、

「お父さん、行って参ります。」

とあいさつした。

おじさんは、その様子をきちんと見届けてから

「おう、気をつけて行けよ。」

と自分の息子に返した。

いつ見ていても気持ちのいい、ひと時だ。
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