河の流れは絶えず~和泉編~
考えてみれば、二人だけで出掛けるのはこれが二回目だった。

今回は前回よりも遠出となる。

「君、神田町へは行ったことある?」

「いいえ、今日が初めてです。」

「あの町には本屋がすこぶるたくさんあるんだ。時々、行くんだが今日は頼んでおいた本が届いたので取りに行くんだ。で、君にも教えておこうと思って。」

「どうして?」

「君は洋書を読むだろ?新品は高くて手に入らないだろうけど、古本屋もたくさんあるから教えておこうと思ってさ。どう?」

と、彼女を見てみれば目を見開いている。

単純に驚いているようだった。
< 160 / 183 >

この作品をシェア

pagetop