河の流れは絶えず~和泉編~
「予想以上の反応だったな。気を悪くしたんじゃないかな?みんな遠慮がないからね。」

「ちょっとびっくりしました。、、、でも、佐脇さんのなじみのお店なんでしょ?じゃあ、きっといい人たちばかりなんでしょうね。」

「なんで、そんなこと思うの?」

そんなことないけどなあ、いい奴ってのは、、。

「なんでかしら?うまく言えないけど、何となくそう思ったから。」

座敷に座り、あの日の礼を言われた。

あんなことでお礼を言われるなんてちょっと心苦しい。

「たいしたことじゃないよ。礼をいうのはむしろこっちのほうかもしれない。」

「どういうことですか?」

と怪訝なようすだ。
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