河の流れは絶えず~和泉編~
「俺にはわからんが」

「、、、あんたさ、あの子に惚れてるんじゃないかえ?」

「!」

何でかこの人は人の心を読むのが得意なようだ。

「え、どうだい?図星じゃないかえ?」

自分を見透かされ、頭をぼりぼり掻いた。

「いやあ、おばさんには敵わないな。、、、うん。そうだよ、俺はあの子が好きだ。」

それを聞いているおばさんは微笑みながら頬杖をついて、

「鼻緒の縁は本当にあるんだねえ、、、。しかもこんな身近で起こるなんざあ、思ってもみなかったけどさあ。、、、まあ、でもなんだね、多分あの子もあんたに気があるんじゃあないかと思うよ、これはあたしの勘だけど。」

これには俺も驚いた。
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