河の流れは絶えず~和泉編~
「それは、本当の話かい?」

「嘘なもんかね!何なら閻魔様の前に座ったっていいよ!さあ、どうするね?乗るか、反るか?」

威勢よく啖呵を切る女将さんを見て、信用できそうだと思い、

「わかった。おばさんの話に乗ってみるよ。けど、なんでそんなに世話を焼いてくれるのさ?」

唯一、これだけが気に掛かった。

「さあ、、、、、何でかねえ。あんた達が一緒になったらどんなかねえ、なんてちらっと思ってみたりしたんだよねえ。案外、似合いじゃあないかと」

思わぬ話にちょっと赤面してしまった。

そんなこと考えたこともなかったのにいきなり話がそっちへ行くのか?

「まあ、とにかく明日の昼からここへ来て勉強をすることには変わりないから、気があるならおいでな。ご飯くらい出すよ。」

おばさんは立ち上がりながらそう言い、俺も潮時と、席を立った。

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