蕾~桜の木の下で~
*放課後*
「もう、やめて下さい、晴斗先輩っ!!」
彼氏になった朝倉先輩は“晴斗先輩”に昇格し、唯の髪をくしゃくしゃにして遊んでいる。
くしゃってなる度にほどける黒髪は、光に当たって茶色く輝く。
よっぽど触りたかったんだな。
俺だって、触りたい。
あの、笑うたびに出るえくぼを、
考え込むときに咬む、柔らかそうな唇を
自分のものにしたかった。
でも俺は告白しなかった。
美化委員をギスギスして続けることになっても良いという覚悟が無かったんだ。
結局は怖かった。
自分の気持ちと向き合うのが。
自分の想いが片想いだという決定打を打たれることがー。
そんな俺とは対照的に、
朝倉先輩は付き合う可能性が薄れることをわかってて、告白の返事を延ばした。
唯のペースに合わせてくれた。
完敗、だよ。
「もう、やめて下さい、晴斗先輩っ!!」
彼氏になった朝倉先輩は“晴斗先輩”に昇格し、唯の髪をくしゃくしゃにして遊んでいる。
くしゃってなる度にほどける黒髪は、光に当たって茶色く輝く。
よっぽど触りたかったんだな。
俺だって、触りたい。
あの、笑うたびに出るえくぼを、
考え込むときに咬む、柔らかそうな唇を
自分のものにしたかった。
でも俺は告白しなかった。
美化委員をギスギスして続けることになっても良いという覚悟が無かったんだ。
結局は怖かった。
自分の気持ちと向き合うのが。
自分の想いが片想いだという決定打を打たれることがー。
そんな俺とは対照的に、
朝倉先輩は付き合う可能性が薄れることをわかってて、告白の返事を延ばした。
唯のペースに合わせてくれた。
完敗、だよ。