囚われの歌姫




……さっきの子達か。


回りの人達はお喋りに夢中で、あんまりこっちを見てた人はいないようだった。

だが、確実にあの子達――颯人をカッコいいと言っていた子達は、颯人が私に抱きついてきたのを見ていた。
じゃないと睨まれる理由がわからない。



女って恐い。


「ねー、梨亜ちゃん。誰、その人?」



すぐ隣から文音ちゃんが私に問いかけてくる。

そっか、知らないのか。




「彼氏?」


「違うっ!」



全力で否定したらびっくりした顔で文音ちゃんが私を見ている。





< 13 / 13 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop