「priceless」。
priceless。
ただ…

「好きだ」って言ってくれてうれしかった。そのころのわたしは偽りなんかぢゃなかった。自分でもこんなにも笑えるんだとか、こんなにも素直に好きだな。って思えるんだとか、知らない自分をたくさん発見できたんだ。離婚をして一人になって、強く生きなきゃいけなかったわたしに、女みたいにめそめそ泣くことなんてプライドが許さなかったわたしに、男より強くならなきゃって生きていたわたしに、弱さや、時には泣いてもいいんだということや、なによりも女であることを教えてくれた恋だったょ。決して偽りなんかぢゃなく、多分あれがほんとのわたしだったんだとおもう。

そう…

彼には自然に仮面を外させてくれる不思議な力があったんだ。。。

そんなホストの彼。
埼玉大宮某店、支配人 片瀬ハル。

ホストで生きてた彼に、
ホストに誇りと、プライドを持ち
ホストであることを恥じることなく
ホストであることに胸を張り、
自信に満ち溢れ、なんの迷いもなく大きく自由に屈託のない笑顔に、

恋をした。



わたしはホストに恋をしたんだ。
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