あなたがいたから
あたしが変わった?そんなわけないじゃん、
あたしは何も変わってない。
今だって誰も信じてないし……クソッ。なんであたしがこんなことを考えなきゃいけないわけ?


未来はチッと舌打ちをした。


舌打ちした後に溜め息をつく。



未来が急に舌打ちしたり溜め息をついたりしたので智佳は驚いた顔をしながら未来に、



「えっと…どうかした?」


未来は低いテンションで、


「いんや。何でもない。」


溜め息をつきながら答えた。


未来のそんな態度を見て、智佳は急に慌て出した。



「あっ!もう駅だ。それじゃあまたね。」


そう言って智佳は改札口の中に入っていった。



智佳の行動を見て未来は、いつもなら『もっとしゃべろ?』とかうるさいはずなのに今日は珍しいなと思っていた。



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