月詠姫〜癒しと鬼一族編〜
「ねぇ、この後どこ行く?」

「ゲーセン!!」

「え〜?ゲーセン?うるさいから却下。伊織は?」

「図書館」

「図書館…」

「真面目だなぁ…伊織」

「拓真よりはマシじゃないかな」

「てめぇ…」

皆さん、こんにちは。神崎月です。ちなみに高校二年生。私の両隣にいる男子は、私の幼馴染み。黒髪が森野拓真、水色髪が奥村伊織。二人とも、私の大切な人達なんだ。

「そう言えばさ、昨日変な夢見た」

「「夢?」」

「うん…"早く私の元へ"って…"早く見つけ出せ"って…暗闇の中で声が聞こえるの」

「…声ねぇ…」

「まぁ、あんまり気にしない方がいいよ。ね、拓真」

「そうだな!!伊織の言う通りだ!!気にしすぎると頭がハゲになるぞ!!」

「……うん…」

「「……」」

やっぱり、気になるよ…だって、あんなに寂しそうな声ー…今にも泣きそうで…


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