月詠姫〜癒しと鬼一族編〜
「緊張しないで」

「いつも通りでいいんや」

「うん…っ」

2人に背中を押され、私は中心に出来ている道を通る。一瞬、東雲と目が合ったけど…何故かそらしてしまった。

「月…綺麗だ」

「ありがとうございます、葉月さん(笑)」

葉月さんの声に私は満面の笑みで答える。私が葉月さんの隣に座ると、葉月さんは大きな声でこう言った。

「守護者達よ!!今日、ここに新たな月詠姫が誕生した!!歓迎しよう!!では、乾杯!!」

「「「「「「かんぱーい!!」」」」」」




「月ー!!飲んどるかー!?」

私がご飯を食べていると、雅が話しかけときた。雅は顔が真っ赤で、かなり酔っている。

「私の世界では20歳以下はお酒飲んじゃいけないの」

「なんや、その決まり。俺なんか15歳から飲んでたで」

「雅…今いくつ?」

「ん〜…確か、19やった気がする」

「19歳!?」

新たな事実に、私は驚愕した。19歳…私と2つ違うなんて…子供っぽいのは気のせい?

「…なんか、失礼な事考えてへん?」

「…」

「まぁ、ええか。…どや?少しは慣れたか?この環境に」

「うん!!」

私が笑顔を見せると、雅は更に顔を赤くし私から目をそらす。

「?…ちょっと、風にあたってくるね」

「お、おぅ…っ/////」
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