社長×秘書


仕事に私情を挟んではいけないことは重々承知している


だけど、社長の本心を知って、それでもまだ社長を避けるなんて私には出来なかった


「失礼いたします」


社長室へ入ると、社長がこちらを見て微かに微笑んだ


恥ずかしくて社長の顔を直視することが出来ない


「9時から定例会がございます。5分前に参りますので、それまでそちらの資料に目を通しておいて下さい」



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