あの頃のように
(ああ、そうか。

化粧してないから幼く見えるんだ)


大きな水玉のパジャマに身を包んで。


(そういや、あの頃はいつもドット柄の服を着てたな)


今でも好きなんだな、こういうのが。

単に仕事だから、あんな地味な服装してるだけで。

寝顔を見ながら、ふとそんなことを考えた。


「……?」


気配を感じたのか、ぱちっと目を開けて。

大きな目が俺の目と合った。


「……あ!」


一瞬どこにいるのかわからなかったようで。

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