TABOO†堕ちていく…~秘密の恋

職場で知り合った智也と私の結婚が決まり、両家で式場の下見も兼ねて設けられた顔合わせの席。


「お料理も美味しいですわね」

「ほんと、ますます結婚式が楽しみですわ」


母親達の会話を聞きながら、私の心の中は修羅場だった。




ホテル内のレストランで智也の家族と顔を合わせたときの驚き。


智也の後ろから姿を見せたのは、

元カレの尚樹---



高校生の時にナンパされて、付き合って半年であまりの女癖の悪さに別れた。




それから約十年…


食後のコーヒーを飲みながら和やかに歓談が続く間も、

私はぎこちない笑顔を顔に貼り付けたまま、動揺を隠すのに必死だった。

< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop