秘密の相談室
「吏真ちゃぁん」

そう声をかけたのは
市川だった。

「悠真ちゃん あのね
退学になっちゃったから
ずっと返しそびれてたカーディガン今日返すね。
それと これお礼。」

紙袋に入ったカーディガンと一緒に出した 可愛らしいラッピングの小さな箱。
「えっ 中見てもいいですか?」

少しビックリしたように市川は 吏真を見るが 彼女はニコニコして「うん いいよ」
そう言った。


ラッピングを開け 市川は中を見ると…


「うわぁ 可愛らしいネックレスですね♪
大切に使わさせていただきます♪」

とても嬉しそうに喜んでいた。



それからおれも吏真に

「後で例の雑居ビルに来て」
それだけ言ってその場を後にした。
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