Hurly-Burly 5 【完】

だから、サユよ。彩乃ちゃんのことは任せたよ。

「ひよっち、あのね・・・・・・・」

部屋に入ってきたクルミちゃんの風貌にその場の

全員が目を点にしたのである。

ある1人を除いては、みんなクルミちゃんの化粧を

落とした綺麗な顔を見て驚くのだった。

「ん?何だ、地震か?」

「千治、今のはひよこの地団駄・・・・」

京君がちぃ君に解説をするところを大きな声で叫んだ。

「ろ、ろくでなしがっー!!」

現在、噴火活動中で怒り狂いそうである。

彩乃ちゃんみたいな綺麗な子を傷つけといて、

ただで済ませるほど甘い世の中じゃないってこと

を証明してやりたいけど、彩乃ちゃんは望んじゃいないだろう。

「ウチ、あやっちの前で本当無神経なことしてたよね。」

「そんなことないよ。彩乃ちゃん、喜んでたもの。

クルミちゃんは何一つ悪くなんかない。

そもそもの原因は、交際相手である。

大体、奥さんというものがありながら

なんて身勝手なのかしら。」

家の父ちゃんが浮気なんてものをしようならば

確実に母さんに絞め殺されるに違いない。

そんな心配は全くもって必要ないが、

母さんがキレると恐ろしいことになる。

ダディと互角に戦えるほどの実力者なのだから、

父ちゃんなんてあっという間にKOされるだろう。

「でも、ウチ、あやっちになんて言えばいいのか分かんないよ。」

「簡単なことですよ。」

「えっ?」

「喧嘩をしたら、ごめんなさいって謝ればいいのです。

あたしも一緒に着いて行ってあげますからちゃんと

仲直りをしましょう。」

「うっ、ひよっち・・・」

「折角、顔洗ったばかりなのに泣いてしまっては

無意味なことになるじゃないか。」

「だ、だって、ひよっち、めっちゃ好き。」

「ぐほっ」

クルミちゃんに抱きつかれて絞め殺されそうになった。

とにかく、2人は仲良しで居て欲しい。

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