Hurly-Burly 5 【完】

あれほど、大きな喧嘩はそれ以前もその後もその一回だけ。

何故、あんなに大きな喧嘩になったのか分からない。

だけど、サユの気持ちを大事にするばかりで、

醤油をつけて食べていた目玉焼きをケチャップで

食べたいと言えなかったあたしが悪いのである。

「そっか。一度も喧嘩してるところ見たこと

なかったから驚いてる。」

「一回だけだったから。サユと喧嘩して思い知ったんだ。

あんなくだらないことでサユを傷つけるぐらいなら、

自分の気持ちは惜しみなくアピールしようと!」

「だから、日和ちゃんいつもサユリちゃんに

何でも言ってたんだ。」

田中、あたしとサユの間はいつでも親密なのよ。

「それにね、サユはどんなに探したってたった一人の

あたしの大事な親友だから喧嘩するよりもずっと仲良しで

居たくて、マコ君とよりラブラブですよ!!」

「うん、日和ちゃんには敵わないと思ってるから。」

「そんな、弱気になるな誠!!君がサユを幸せに

しないなら奪ってやるぞ!!」

「それだけは勘弁して。日和ちゃんに絶対に負けるよ。

サユは日和ちゃんが大好きだからね。」

「よく分かってるではないか!そんな、マコ君のことを

サユは好きだからあたしは君を応援しているのだぞ。」

だから、サユを幸せにしなかったらマコ君には地味に

不幸になってもらうからな。

「日和ちゃんが居ると本当に心強いな。」

「ふふっ、今頃気づいたのか?」

「日和ちゃん、マコを元気づけようとしてるのか!?」

田中とマコがサユは大丈夫と聞いてきた。

「サユはあたしよりも男前だ。きっと、彩乃ちゃんを

保護していることに違いない。」

「日和ちゃんはサユリちゃんのこと信頼してるんだね?」

馨君がにっこりと微笑む。

「もちろん、あたしのラブリーサユちゃんですから!!」

「ひよこちゃんとうさぎちゃんってそういう関係!?」

左腕さんがギョッとする。

「サユへの愛は宇宙よりも大きいのです!!」

サユがツンデレな分、あたしがそれを補うように

いつでも常に自己主張しているのである。

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